ш 左から . 22ショート(弾頭なし) . 22LR(弾頭なし) トカレフ7.62mm .9mmパラベラム .45ACP .357Magnam .44Magnam ⑧タバコ(禁煙中) 弊社は主に防弾に関する製品を取り扱っておりますが、平和な日本ではあまり一般的とは云えない業種でございます。そこで防弾技術や関連製品等について、広くご理解を得るために銃器全般のご案内と、国内や外国の犯罪等で使用されたり、または今後使用される恐れが高い銃等について、弊社の知り得た情報を提供させていただいております。なお、弊社は防弾製品や防弾素材等の防護分野が専門でございますので、銃に関する知識は十分ではありません。時には誤った情報を発信しているかもしれませんので、その節はご容赦のほどよろしくお願い申し上げます。あくまで民間企業の公開する、プライベートな資料ということで、参考程度にご覧になってください。 防弾関係のデータ等につきましては、弊社の知的財産を守るため、止む無く欺瞞情報が混入することもございますのでご承知おきください。 また、弊社のホームページを多くの方が参照されることは、弊社にとりまして大変うれしいことでございますが、記事や映像、データの無断引用や転載はお断りいたします。 特に、官公庁、企業等への提案書、企画書および仕様書等の営業資料に、弊社の映像・データを無断使用されることは、大変迷惑でございます。 知的所有権の侵害行為につきましては断固お断り申し上げますとともに、法的処罰を求めますのでご承知おきください。 ●22口径 本来は護身用サイズの小型ピストル。 NIJの防弾レベルでは、最下位のレベル1とされている。コンパクトなので密輸しやすく国内の事件にたびたび登場した(最近はあまり聞かない)。至近距離以外は威力が低い。日本の婦人警官にコルトポケットが支給されているらしい。コルトポケットのほかにも、Caliber: .22LRを撃つ拳銃は、有名メーカー品では、Smith & Wesson のModel: 317 リボルバー(8 発回転弾倉)やRuger Mark III 22 口径 自動式拳銃(10発弾倉)などがある。22LRは、防弾レベルでは最下位と書いたが、それはピストルで発射したときのこと。銃身の長いライフルで撃つとそれなりの威力を発揮する。 至近距離では人体に致命傷を与える可能性が十分にある。 浅間山荘事件で二人の警察官を射殺したライフルは、22口径といわれているが、 当時米軍のM-16(22口径)が、同事件で使用された記録は無いので、M-16以外の22口径ライフルと弾薬が使用されている。その名称等は、明らかにされておらず謎である。・・・どなたか情報をお持ちであれば教えていただきたい。 サイパンやハワイの観光射撃では、規制で22口径銃しか撃てないが、以前は追加オーダーで22口径リムファイヤーマグナム弾を出してくれた。 22LRよりひとまわり長い薬きょうで、装薬が多いことが分る。ライフルで撃ったが、弾丸には意外とパワーがあることが感じられた。短い室内レンジで、詳しいデータが取れたわけではないが22LR Magnam弾は、22LRとはまったく別物のパワーを感じた。 COLT Pocket Ruger Mark III 22LR弾とルガー Ruger Mark III 2007年4月16日発生した、バージニア工科大学銃乱射事件で、32名(教員5名、容疑者1名を含む学生27人)が死亡した、アメリカの学校銃乱射事件では史上最悪の事件となった。犯人は同大4年に在籍していた在米韓国人男子学生、チョ・スンヒ(当時23歳)。犯行に使用されたピストルは、ワルサーP22(.22LRL弾)とグロック19(9mm Paraberum弾 ) であった。 この事件で小口径の.22RL弾は、ピストルで撃っても十分人を殺傷する能力があることが証明された。 Walther P22 (.22LR) 22ショートを撃てる銃は少ないが、護身用のベレッタ950bsや競技射撃用のワルサーOSP2000等がある。 Beretta 950BS .22 Short : Tip-Up Barrel Walther OSP 2000 Rapid Fire Pistol ●32口径 22口径と38口径の中間に位置するのが32口径。 オートマチックが主流。小型で隠し持つのに最適で、威力も22口径に比べると格段に強く、護身用というよりも法執行レベルの能力を持つ。 使用する弾薬は、.32 ACP弾(7.65mm×17)。 ACP弾 とは、Automatic Colt Pistol コルトタイプの自動拳銃用カートリッジの略。銃によっては、32口径弾の他に380ACP弾(9mm×17 クルツ) を使用するタイプもある。 映画、007の主人公ジェームズボンドの愛用銃として、またアニメのルパン三世にも登場する拳銃として有名。日本でも少量だが、私服警察官、婦人警官用、取締官用として採用されているようだ。 ※ワルサーPPK(ドイツ) 32口径自動拳銃 装弾数 .32ACP弾(7+1発) .380ACP弾(6+1発) ※FN ブローニング(ベルギー) M1910 32口径自動拳銃 装弾数 .32ACP弾(7+1発) .380ACP弾( 6+1発) FN ブローニングの特徴は、ハンマーが内蔵され、照準に必要な照星・照門も省略(代わりにスライド上面に溝がある)している。ポケットなどから取り出す時に素早く、確実に出せるよう合理性を追求した設計となっている。 Walther PPK FN Browning ●トカレフ 7.62mm自動拳銃。1933年旧ソ連軍が制式採用した拳銃で、米軍のコルト45の対抗モデルとし て共産圏の軍の将校や警察に採用され普及した。その後共産圏の各国で大量にライセンス生産されています。日本に流入しているのは中国製の黒星といわれるもので性能的には トカレフ拳銃 と同様です。 トカレフは旧ドイツの.30モーゼル弾(7.62×25mm)という比較的小口径弾を使用する。軍用銃なのでダムダム条約に基づくFMJ(フルメタルジャケット)弾頭を使用しています。 TOKAREV TT33 この銃の特徴を一口で言えば初速の速さからくる貫通力の高さにありますが、9ミリや357マグナムのような人体への破壊力(マン ストッピングパワー)は低い。当社で弾道試験を実施した結果、防弾チョッキや、防弾ガラスでトカレフの弾丸を確実に止めるには、「NIJ Ⅲ-A」以上の性能を必要とすることが確認されました。旧規格の38口径やコルト45程度の威力を想定した防弾製品は貫通しますのでご注意下さい。 トカレフ弾 30口径 7.62mm FMJ (Mild Steel Jacket 鉛芯)弾 ジャケット(被甲)が軟鉄製なので、磁石に吸い付くのが特徴。 貫通力がきわめて高い ●マカロフ 「PM」(Pistolet Makarovaの略)1950年代にトカレフ拳銃の後継として、旧ソビエト軍の制式拳銃。 最近の国内の事件に頻繁に登場し始めた。今のところトカレフと半々くらいの率で犯行に使用されている感じだが、下記の比較表のとおり、トカレフより小型軽量で隠し持ちやすく性能も格段に良いのでいずれ国内の拳銃発射撃事件の主流になると予想される。また機構的にもダブルアクション(薬室に装てんされていればハンマーをレストした状態から、引き金を引くとハンマーが起き上がり、撃発・発射する一連の動作が人差し指だけで行える便利な機構 最近の9ミリやリボルバーはすべてこの方式)が採用されている。またトカレフには安全装置が付いていないと大変評判が悪かったが、マカロフにはシッカリとした安全レバーが取り付けられている。 IZ-70 製造国:ロシア・中国他共産圏諸国 マカロフとトカレフの比較 マカロフ トカレフ 有効射程 50m程度 50m程度 弾 薬 マカロフ弾(9mm×18) .30モーゼルミリタリー弾(7.62mm×25) (通称トカレフ弾) 装弾数 8 発 8 発 全 長 161mm (−34mm) 195mm 初 速 315m/s (−105m/s) 420m/s 重 量 730g (−124g) 854g 作動方式 ストレートブローバック ストレートブローバック 口 径 9mm (+1.38mm) 7.62mm 機 構 ダブルアクション シングルアクション トカレフには安全装置がないといわれているが、実際は薬室に装てん後、ハンマーに指を掛けゆっくりトリガーを引き、撃発しないよう用心しながらハンマーを落とした後、さらにそのハンマーを半分ほど引き起こすと、トリガーとハンマーがロックされ暴発を防ぐ機構となっている。 再発射する場合は右手の親指でハンマーをコックするまで引き起こしてやると、引き金を引いて発射し、以後自動装てんされる。 この一連の動作が確実に手順どうり行わないと誤射、未発事故を起こす さらに口径も、トカレフの30口径(7.62mm)から、9mmへサイズアップしたので、威力(マンストッピングパワー)は当然向上している。 使用する弾薬も7.62mmx25 のトカレフ弾から、9mmx18マカロフ弾 に変更された。 現在主流の 9×19mm[パラベラム]弾と9×17mm[380ACP]弾と同程度のパワーか。 この弾薬変更によって、トカレフの無駄に早い初速が抑えられた。 その結果非常に強かった貫通力が、平凡な9ミリ拳銃程度へと低下した。 ということは、撃たれると人体を貫通せず盲管銃創(弾丸が体内で暴れてエネルギーを消耗した後、体内に残る)になる確率が確実に上昇した。 トカレフ弾は人体を貫通することが多く、傷がきれいで当たり所が良いとなかなか致命傷にならないのが欠点といわれていた。 以上のとおり、あらゆる点でマカロフは改良されているため、トカレフを下取りに出してマカロフに代えるといった動きが暴力団などで起きるのは必然だろう。 また暴力団などから余剰になったトカレフ拳銃が、マニアや一般人に流出し、銃撃事件に使用され可能性も否定できない。 マカロフが使われた最近の事件としては 2006年 東京渋谷で起きた女子大生誘拐事件 2006年 静岡県で起きたパチンコ店強盗事件 2007年4月 東京都町田市で起きた組員射殺・立てこもり事件等がある。 町田立て篭もり事件 2007年4月20日 暴力団員の男(36歳)が、神奈川県相模原市内のコンビに前で同じ暴力団の男性(当時37歳)を射殺した後、事件現場近辺にある町田市の自宅(都営アパート)に立て篭もった。男は現場に駆けつけたパトカーに、自室やアパート通路から拳銃を11回発射し、パトカーに4発、付近の公衆トイレに4発が命中した。 警察は立て篭もりの男に対し説得を続けたが、翌21日午前3時過ぎ、刑事部捜査第一課の特殊犯捜査係(SIT)が催涙弾を撃ちアパート内に突入、銃刀法違反(拳銃所持)で男を現行犯逮捕した。突入前に、男は拳銃で頭部を撃ち自殺を図っており、重傷を負っていた。室内を捜索したところマカロフ自動拳銃2丁と、銃弾40発を所持していたことが判明した。 ●9mm拳銃 9ミリパラベラムと呼ばれる(9mm×19mm)の旧ドイツのルガー社のデザインした弾丸を使用する自動拳銃。十数年前に米軍がイタリアのベレッタ社の9ミリ自動拳銃を制式採用したため米国では軍隊から警察官及び民間人の護身用に広まった。日本の自衛隊や海上保安庁も9ミリ自動拳銃の導入を始めている。防衛庁自衛隊は、スイスSIG社のP226をミネベア社が国内でライセンス生産したものを採用しているが、マガジンは本来15発のところを10発に仕様変更しているらしい詳細は不明。 ベレッタのほかにもSMITH&WESSON SIG HECKLER&KOCH GLOCK BROWNING WALTHER等の有名メーカーの殆どが9ミリ自動拳銃を製造しておりそれぞれに独自のデザインと性能や特色を競っている。特に9ミリ自動拳銃の魅力の一つとして10発から15発という装弾性能が挙げられる。従来のリボルバーに比べて倍かそれ以上の弾丸を一気に撒き散らすパワーは脅威であるとともに過剰防衛事件の原因にもなっている。 左写真は、グロック17を小型化したGLOCK19 、独特の2重トリガーが特徴( 参考:9ミリ自動拳銃の比較) この9ミリ自動拳銃の欠点は装弾数との関係で弾倉が大きく、欧米人に比べて指が短く手が小さい平均的日本人の体格では使いずらい点が挙げられる。通常弾による弾道試験の結果、意外と貫通力は低く抑えられており、警察官が市街地で使用するのに適していることが分かった。世界中で製造され広く普及し価格も安いためいずれは日本の犯罪現場へ登場するかも知れません。ちなみに米国内での小売価格は軍用のBERETA MODEL92FSの新品が629ドルから828ドルで小売されている。日本円で7〜9万円程度です。
by kazutoshi_erena
| 2012-09-27 19:55
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